生命科学専攻博士前期課程1年の宮﨑翔太さん(中村孝博研究室)が2019年10月12日(土)から13日(日)に行われた第26回日本時間生物学会学術大会(金沢市文化ホール)において優秀ポスター賞を受賞しました。
この賞は、第26回日本時間生物学会学術大会において発表された139のポスター発表演題の中から優秀な発表(10演題)に対して授与されたものです。
受賞発表タイトル:Effects of the isolation of suprachiasmatic nucleus on circadian rhythmicity
研究内容:私たちの体には、地球の自転に合わせてベストパフォーマンスを発揮するために体内時計が備わっています。その体内時計中枢は脳・視床下部・視交叉上核(SCN)に存在し、様々な体の機能に時刻の情報を伝えています。SCNからの情報伝達手段は解剖学的に“神経性”と“液性”が存在します。「SCNからの時刻情報の伝達は“神経性”なのか“液性”なのか」という長年の問いに対して、宮﨑さんらは神経性出力のみを外科的に切断する手術を駆使し、それが体の様々なリズムに及ぼす影響を検討しました。その結果、神経性出力の遮断はリズムそのものを消失させることはなく、背理的に液性出力がリズムを駆動していることを明らかにしました。この研究は体内時計の機能を解明するための重要な基礎研究であり、その理解を広げることに寄与します。