2024年11月16日(土)~11月17日(日)に富山国際会議場(富山市)にて開催された第31回日本時間生物学会学術大会において、農学研究科生命科学専攻動物生理学研究室(中村孝博教授)に所属する春田七海さん(博士前期課程2年)の発表が優秀演題賞を受賞しました。発表者、演題名ならびに研究内容は以下の通りです。
Nanami Haruta, Mitsuki Umino, Takahiro J. Nakamura
「Estrous cyclicity and photoperiodic response in the Syrian hamster」
研究内容
ペットや実験動物として用いられているハムスターは、4ー5日間でひと回りする性(発情)周期を示します。しかし、その性周期の特徴や光周反応(日の長さに関係する反応)について、その詳細は知られていませんでした。本研究では、雌性シリアンハムスターの長日・短日条件における性周期の回帰性や長日条件下での交配率を調査しました。
その結果、本研究では、雌性シリアンハムスターが長日条件下で性周期の回帰性が増すこと、また輪回し活動が亢進する発情前期というステージにおいて交配成功率が高まることを発見しました。
本研究によりハムスターの雌性生殖機能の特徴を記述することができ、本研究はハムスターを用いた冬眠研究などの多くの研究の発展に役に立つと考えられます。
明治大学本ニュース掲載ページ
■【農学研究科 生命科学専攻】春田七海さんが第31回日本時間生物学会学術大会にて優秀演題賞を受賞
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日本時間生物学会HP:https://chronobiology.jp/