教員個人(研究室)ページ
分子発生学研究室
Laboratory of Molecular Developmental Biology
<研究略歴>
獣医師免許取得後、日本学術振興会特別研究員(DC1 & PD)、ハーバード大学博士研究員、三共(現・第一三共)株式会社研究員、
東京大学医科学研究所教員をへて本学教員
<主な担当科目>
細胞生物学、分子発生学など<ひとこと>
気楽にやりましょう(笑)研究テーマ
分子発生学研究室では、哺乳類の発生過程を分子と細胞のレベルから解き明かしたいと考えています。 生命の基本単位である細胞について、分化・増殖、ストレス応答ならびにがん化などのプロセスにおける分子メカニズムを解析することで、がん診断に資するバイオマーカーの探索も目指しています。 現在の主な研究テーマは、大きく分けて以下の2つです。 (1)低分子機能性RNAによる細胞制御機構の解明 (2)オルガネラによる恒常性維持機構の解明 具体的な研究内容は、 (1)マイクロRNAの発現制御および標的遺伝子を介した細胞への影響の解析、 (2)小胞体ストレスやオートファジーに関与する遺伝子の発現制御およびアポトーシスを回避するメカニズムの解明です。 研究室のメンバーは、上記いずれかの研究グループに所属し、研究内容に関する論文の読解や分子生物学、細胞生物学、生化学の基本的な実験手技を習得します。 おもな実験材料はヒトに由来するがん細胞株です。 がん細胞株は、細胞の基本的な機能の研究に多用されてきた歴史があり、取り扱いも簡便です。 研究室での活動を通して、研究テーマを含む幅広い生命科学の知識が習得できます。 進学を希望する学生だけでなく、異なる分野に進む学生にとっても当研究室での経験は大いに役立つはずです。
研究室メンバー
修士2年 1名; 学部4年 9名; 学部3年 7名研究業績
<著書・総説・論文> (1) Klionsky DJ et al. Guidelines for the use and interpretation of assays for monitoring autophagy (3rd edition). Autophagy 12(1), 1-222, 2016. (2) Tsuyuki S et al. Detection of WIPI1 mRNA as an indicator of autophagosome formation. Autophagy 10(3), 497-513, 2014. (3) Yoshida K & Grootveld M. Recent advances in the multivariate chemometric analysis of cancer metabolic profiling, 199-219, 2014. In. Metabolic Profiling: Diseases and Xenobiotics (Editor Grootveld M, 395 pages, Royal Society of Chemistry, United Kingdom). ISBN: 978-1849731638 (4) Fukui S et al. MicroRNA as a modulator of cell proliferation and senescence: Role in lung cancer cells, 269-280, 2013. In. Tumor Dormancy, Quiescence, and Senescence, Volume 1 (Editor Hayat MA, 324 pages, Springer, The Netherlands). ISBN: 978-9400759572 <学会発表> (1) 石田憲香、勝俣圭一郎、高野惠太、丹野夏美、三津田秋雅、小倉一樹、平山響子、吉田健一 「ヒト子宮頸がん細胞におけるMAP1LC3遺伝子ファミリーのエピジェネティック制御」 第39回日本分子生物学会年会、2016年11月30日~12月2日、パシフィコ横浜 (2) 愛原咲季、高智淑、広瀬智哉、矢澤春佳、横山ひかり、吉田健一 「ヒトおよびマウスで保存されたクラスター領域におけるマイクロRNA370の発現制御および機能の研究」 第39回日本分子生物学会年会、2016年11月30日~12月2日、パシフィコ横浜 (3) 秋元航、濱田真平、広瀬思帆、柏木彩花、髙崎亮人、李小寓、吉田健一 「ヒト染色体最大のマイクロRNAクラスターC19MCの発現制御および機能解析」 第39回日本分子生物学会年会、2016年11月30日~12月2日、パシフィコ横浜 (4) 丹野夏美、林哲郎、馬野彩音、三橋祐太、石田憲香、勝俣圭一郎、高野恵太、吉田健一 「エピジェネティックな制御を受けるオートファジー関連遺伝子の解析」 第38回日本分子生物学会年会・第88回日本生化学会大会 合同大会、2015年12月1~4日、神戸ポートアイランド (5) 北川はるか、秋元航、貝瀬好美、吉田健一 「MAPキナーゼを制御するmicroRNAの探索」 第38回日本分子生物学会年会・第88回日本生化学会大会 合同大会、2015年12月1~4日、神戸ポートアイランド