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メディカル・バイオエンジニアリング研究室
Laboratory of Medical Bioengineering
担当教員 : 長嶋 比呂志専任教授
<研究略歴>
1984年、東京大学大学院農学系研究科修了(農学博士)後、日清製粉(株)中央研究所などを経て、オーストラリア・アデレード大学医学部客員研究員となる。その後、オーストラリアのバイオベンチャー ブリザジェン(BresaGen)・リミテッドの主任研究員、大阪大学医学部バイオメディカル教育研究センター研究員などを経て、1999年より明治大学農学部生命科学科勤務。
2004年より農学部教授。
2011年、明治大学バイオリソース研究国際インスティテュート所長。
専門は発生工学、生殖生物学。
日本繁殖生物学会理事
<主な担当科目>
生殖生物学、発生工学
研究室 : 第一校舎5号館4階406号室
研究テーマ
発生工学とは、胚や卵に遺伝子操作や核移植などの操作を加えて、遺伝子改変動物やクローン動物などの作出を行う技術です。 当研究室では、体細胞クローン動物や遺伝子改変動物の開発、さらにそれらの個体の生殖細胞の凍結保存などに取り組んでいます。 これらの研究成果を集約し、難治性疾患の治療、臓器移植、臓器再生、iPS細胞療法、不妊治療などの先端医療の発展に貢献し得る独創的な実験動物や研究基盤の創出と、それらを用いたトランスレーショナル・リサーチを行います。 農学と先端医療との境界領域を主な研究フィールドとし、発生工学技術やクローン動物の医学・医療への応用を重点目標に、国内外の研究機関(東京大学、LMU Munich、Stanford大学など)と活発な共同を行っています。 補助生殖技術の専門技術者(胚培養士)を目指す学生には、生殖医療技術開発支援テーマ(体外受精、顕微受精、胚の凍結保存など)に重点的に取り組む機会を与えます。 具体的研究テーマの例:
- 難治性疾患や稀少疾患のモデルとなる遺伝子改変動物の開発と、治療法や創薬研究への応用
- 特定の臓器を欠損する遺伝子改変ブタの体内環境を利用したヒトiPS細胞からの臓器再生
- 異種動物間のキメラ形成を決定する要因の解析
- キメラ形成による致死的形質の救済に関する研究
- 体外受精、顕微受精に関する研究
- ブタのゲノム編集
- 受精卵や生殖細胞の凍結保存と動物資源ジーンバンクへの応用に関する研究
- 受精卵、精巣、人工組織等のガラス化保存法の開発
- 体細胞クローニングに関する基礎的研究
- 初期胚割球の全能性に関する研究
- 臓器移植に利用可能な遺伝子改変ブタの開発(異種臓器・組織移植)