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動物栄養学研究室
Laboratory of Animal Nutrition

担当教員 : 浅沼 成人専任教授
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<研究略歴>

2001年、明治大学大学院農学研究科農学専攻博士課程修了。
日本学術振興会特別研究員-DC1、同-PD、明治大学農学部・専任講師、専任准教授を経て現職。

<主な担当科目>

動物栄養学Ⅰ・Ⅱ、生命科学実験Ⅳ

<ひとこと>

You can do it. 
研究室 : 第一校舎6号館4階6-401号室

研究テーマ

動物の消化管には、多種多様な細菌が生息しており(その数100兆個以上、この群衆を腸内フローラと呼びます)、宿主である動物と協力して生きています。

その協力関係は多方面に及び、単なる栄養供給に留まらず、健康維持はもちろん、老化や美容にも関係しています。
例えば、腸内フローラの乱れにより腸内に毒素が溜まるようになると、血流を介して肌にも届いてしまい、肌細胞の代謝に悪影響を及ぼし、肌荒れやくすみやの原因となります。
つまり、腸内フローラを整えることは、若さやキレイを保つことに繋がるのです。
また、食品中には生理活性の高い物質(特に脂質類)が含まれており、それ自体でも宿主動物にプラスの効果をもたらしますが、その多くは腸内細菌の代謝により別の物質に転換されることで、より高い効果を発揮します。

当研究室では、美容効果が期待される生理活性脂質に着目し、それをより高い効果の持つ化合物に転換する腸内細菌を見つけ出し、活用することで、体の内側から美と若さを改善する方法を探る研究を行います。 テーマの一つとして、食品中に含まれているのに、消化・吸収されないので、捨てられてしまうセラミドを、新種の腸内細菌を使ってヒトが利用できるように転換して、生理機能を高めることがどのような美容効果をもたらすかを調べています。
また、別のテーマとして、肌に潤いを与え、ダイエットにも役立つ魔法のアブラであるオメガ3脂肪酸を、腸内細菌を使って、更に機能を高める研究をしています。

研究室メンバー

修士2年 0名; 修士1年 1名; 学部4年 3名; 学部3年 8名

研究業績

ブタ糞中混合細菌によるグルコシルセラミドの水解とGluceribacter canisを用いた水解反応の増強. 浅沼成人. 関東畜産学会報73:2-11. (2023)

Effect of dietary ceramide and glucosylceramide on the alleviation of experimental inflammatory bowel disease in mice. Asanuma N. J. Oleo Sci. 71:1397-1402. (2022)

一般家庭で飼育されているイヌにおけるグルコシルセラミド水解菌の分布. 高橋宏宣, 湯山星加, 富永真衣, 浅沼成人. 関東畜産学会報 72:29-37. (2022)

ルーメンバクテリアStreptococcus bovisにおけるComDE系と異なる二成分制御因子の存在. 山下栞, 浅沼成人. 関東畜産学会報72:38-55. (2022)

ルーメンバクテリアSelenomonas ruminantiumF1F0-ATP 合成酵素の遺伝子構造とその転写発現の解析. 山下栞, 浅沼成人. 関東畜産学会報 72:56-71. (2022)

イヌ由来の共役リノール酸生成菌の単離とその特性解析. 信川将平, 浅沼成人. 関東畜産学会報71:41-52. (2021) 

イヌにおける共役リノール酸生成菌の生息数と加齢との関係. 鈴木慎人, 信川将平, 浅沼成人. 関東畜産学会報 71:53-61. (2021) 

共役リノール酸を生成するButyrivibrio fibrisolvensの腸内環境での生育に関係した特性. 鈴木慎人・信川将平・磯崎涼平・湯山星加・浅沼成人. 関東畜産学会報70:9-18. (2020) 

新規グルコシルセラミド水解菌Glucerabacter canisensisがイヌの大腸内で増殖するためのアミノ酸源およびエネルギー源としてのイヌ糞の評価. 川田実生・湯山星加・河原夏希・阿久津翔子・浅沼成人. 関東畜産学会報69:82-90. (2019)

 

Augmentation of dietary glucosylceramide hydrolysis by the novel bacterium Glucerabacter canisensis NATH-2371T, Kawata M, Suzuki M, Akutsu S, Kawahara N, Tsukamoto A, Nobukawa S, Isozaki R, Yuyama S, Asanuma N, Biosci. Biotechnol. Biochem.82:2191-2197. (2018) 

Glucerabacter canisensis gen. nov., sp. Nov., isolated from dog feces and its effect on the hydrolysis of plant glucosylceramide in the intestine of dogs, Kawata M, Tsukamoto A, Isozaki R, Nobukawa S, Kawahara N, Akutsu S, Suzuki M, Asanuma N, Arch. Microbiol. 200:505-515. (2018)

 

食事性グルコシルセラミドによる皮膚バリア機能の改善と大腸炎の緩和・抑制, 川田実生, 浅沼成人, 明治大学農学部研究報告 65:83-93. (2016)

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