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旧遺伝情報学研究室の論文が、Scientific Reports(2018) 8:5533 | DOI:10.1038/s41598-018-23923-0に掲載されました。

タイトル: Isolation and characterisation of CD9-positive pituitary adult stem/progenitor cells in rats
(Kotaro Horiguchi, Ken Fujiwara, Saishu Yoshida, Takashi Nakakura, Ken Arae, Takehiro Tsukada, Rumi Hasegawa, Shu Takigami, Shunji Ohsako, Takashi Yashiro, Takako Kato & Yukio Kato)
論文はこちらから閲覧できます。

 

生命科学科遺伝情報制御学研究室は、2018年3月31日をもって幕を閉じましたが、本論文はこれまでの研究成果の一部としてまとめられたものです。遺伝情報制御学研究室のほか、杏林大学、自治医科大学、帝京大学、東邦大学との共同研究です。
解説:下垂体は数多くのホルモン産生細胞とホルモンを産生しない細胞で構成されており、後者の一部を占める幹・前駆細胞が分化する事で、前者が供給されています。生命科学科遺伝情報制御学研究室では、下垂体の組織の発生やホルモン産生細胞供給機序を解明する研究を続けてきました。本論文では、膜4回貫通型タンパク質CD9の抗体を使って幹・前駆細胞を単離し、BMPで処理する事で一部の細胞が血管内皮細胞様に分化する事を始めて示したものです。筆頭著者の堀口幸太郎博士(杏林大学保健学科講師)は、本学大学院農学研究科生命科学専攻の出身者です。


図の解説:分画したラット下垂体前葉のCD9陽性細胞は、血清(FBS)の存在下では、細胞間のネットワークを形成するようになり(A)、内皮細胞のマーカーV-cadherin陽性であり(B)、内皮細胞と結合するIsolectin B4に8.3%が陽性です(C).

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