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生命科学科遺伝情報制御学研究室の論文が国際誌Cell and Tissue Researchの’Online First’に掲載されました。 | 明治大学 農学部生命科学科
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生命科学科遺伝情報制御学研究室の論文が国際誌Cell and Tissue Researchの’Online First’に掲載されました。

 遺伝情報制御学研究室では、以前から下垂体に存在するS100β陽性細胞に興味を持って研究を進めてきました。この細胞は複数の種類からなることが近年明らかになってきました。それらの中には、分化能を持つもの(一部はホルモン産生細胞となる)、ホルモン分泌を調節するサイトカインを生産するもの、血管形成に関わるもの、濾胞形成を行っているものなどがあります。本論文では、初期の下垂体形成過程でこの組織を取り巻く間葉系細胞の多くがS100β陽性細胞であり、それらが下垂体に侵入して組織形成に一定の役割を果たしている事を見つけた先の論文に基づき、そうした細胞の起源の一つに第4の胚葉とも呼れる神経堤由来の細胞があるのではないかと考えて、神経堤系譜の細胞のマーカーの一つとして知られているSOX10に関して調べたものです。
 SOX10やS100β抗体を使った免疫組織化学による分析の結果、①SOX10陽性細胞はラットの出生前後にかけて後葉から侵入し、②S100β陽性になり、③中葉へと侵入する事を観察した。④いずれもSOX2陽性で、SOX10細胞が未分化性の細胞種である事も判った。⑤さらに、ごく一部が前葉にも侵入して下垂体特異的因子であるPROP1も発現し、下垂体幹・前駆細胞の特性を獲得している事を確認した。SOX10の発現は速やかに消失するようで、最終的に下垂体のどの様な細胞にまで分化しているのかまでは解析できていない。
 本論文とは別に、今春に、外胚葉由来の口腔上皮から発生する胎仔期下垂体に、今回のSOX10とは別の神経堤由来の細胞系譜のひとつでP0タンパク質を発現する細胞系譜が、少なくとも2回にわたり下垂体原基に侵入することを報告している。
Ueharu H, Yoshida S, Kikkawa T, Kanno N, Higuchi M, Kato T, Osumi N, Kato Y. Gene tracing analysis reveals the contribution of neural crest-derived cells in pituitary development. J Anat 2017; 230: 373–380.
 この論文では、初期に侵入する一群は幹・前駆細胞の一部になるとともに、ホルモン産生細胞へと分化することを確認した初めての研究である。また、遅れて侵入する一群の神経堤細胞は、血管形成に関わると思われる細胞であることも報告している。

<論文情報>

SOX10-positive cells emerge in the rat pituitary gland during late embryogenesis and start to express S100β 
Journal 
Ueharu H, Yoshida S, Kanno N, Horiguchi K, Nishimura N, Kato T, Kato Y. 

Cell and Tissue Research, 1-14
DOI:10.1007/s00441-017-2724-7

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