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旧遺伝情報制御学研究室の論文が、J Neuroendocrinol 2018 Mar;30(3):e12570に掲載されました。

タイトル:Retinoic acid signalling is a candidate regulator of the expression of pituitary-specific transcription factor Prop1 in the developing rodent pituitary. Yoshida S, Fujiwara K, Nishihara H, Kato T, Yashiro T, Kato Y 

論文はこちらから閲覧できます。


解説:下垂体の初期発生の機序はまだまだ多くの未解明の部分があります。遺伝情報制御学研究室では、幹細胞マーカーであるSOX2陽性細胞が初期の下垂体原基の全細胞を占めており、その中に下垂体特異的転写因子PROP1が出現することで、この組織の発生・分化が進行することを示してきました。本論文では、分化を誘導する因子として知られているレチノイン酸が、下垂体原基の細胞に存在するその合成酵素や受容体を介して、PROP1遺伝子の発現を促進する事を初めて示しました。なお、本研究は、自治医科大学との共同研究です。

図の説明:摘出した下垂体原基(A)をレチノイド(ec23、Am80)で72時間処理する(B)と有意にProp1の発現が増加した。

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